楽しく日本語を学ぶならドラえもんにおまかせ。日本語を学んでいる学生や生徒がいつも言うこと、それは実生活で使える日本語を楽しく学びたいということです。「ドラえもんのどこでも日本語」は、そんな夢をかなえてくれる、教科書としても使えるワークブックです。
まず、それぞれのレッスンは漫画で始まります。 日本語学習者のために書かれた身近なエピソードの中で、ドラえもんが出してくれる楽しい「ひみつどうぐ」に学生は魅了されます。それに加えて、あちこちに挿入されている漫画の1コマ、のび太やドラえもんが出てくる面白いアクティビティー、ユーモアのある練習問題などが、 高校生、大学生に興味のあるトピックをいっそう楽しくしてくれます。(ドラえもんは子どもが読むもの、と馬鹿にしてはいけません。日本の大人にも「ドラえもん大好き人間」はたくさんいるのです!)
このワークブックの強みはバラエティーに富んだたくさんのアクティビティーでしょう。特に語彙は、多くのアクティビティーを繰り返し行うことによって自然に身につくように工夫されていて、「丸覚え」をすることなく使えるようになります。また、語彙・文型ともに、「インプットアクティビティー」から実生活に密着したコミュニケーションの練習までが順序よく並び、アクティビティーをこなしていくうちに、最後には自分の言いたいことや意見が言えるように、また、自分で考えたり調べたりする力が身につくように、作られています。生教材も豊富に使われ、しかも初級から中級の学習者にも使いやすいように、自然さを失わない範囲で手が加えられています。読み、書き、会話の練習がまんべんなく組み入れられていることは言うまでもありません。
外国で教えるときに気になるのは、文化の教え方でしょう。ドラえもん自身が日本文化のプロダクトであることはもちろんですが、「ドラえもんのどこでも日本語」には漫画の中だけでなく、教科書全体に日本事情がちりばめられています。しかも、説明ではなく、学習者が自分で調べ、考える力をつけられるようなアクティビティーのおかげで、クリティカル・シンキングのトレーニングもしっかりできます。
読み物は、書いてある字面だけをみても答えられません。頭を使って考えて、初めて答えられます。「いつ、どこで、誰が、何を、どうした」ではなく、「どうして」「どうやって」を考えさせられるのです。たとえば、フィットネスクラブの説明を読んで、「どんなクラスが何曜日の何時にあるか」を聞かれるのではなく、「平日は忙しいサラリーマンがとることのできるクラスはどれか」を答えなければならない、というぐあいです。
「ドラえもんのどこでも日本語」の執筆者は 海外、日本国内両方の日本語学習者をよく知っている先生方ですから、本の内容は初級から中級学習者の問題点を逃すことなくカバーしています。この本は初級から中級への橋渡しとして作られた本なので、すでに初級を終わった学生・生徒が中級教科書と平行して、または復習用として、使える理想的なワークブックです。また、初級を終わって次の段階に進む前に、もう少しきちんと基本をおさえておきたいというような時に、初級でやり残した基本文型もここでしっかり導入し、練習することができます。そのような場合には、メインの教科書としても十分に使っていける本です。教科書として、ワークブックとして、初級から中級の学生・生徒さん皆さんに「ドラえもんのどこでも日本語」をおすすめします!
p.s. ただ一つ、この教科書に欠けているところがあるとすれば、それは「おまけ」にタケコプターがついてこないことです!
It has been a great challenge for many Japanese language teachers to find support material that is Standard-Based, communicative, culturally enriched and is appropriate for students who are approaching the intermediate level.? Look no further; Doraemon no Dokodemo Nihongo is here!? I find this book to be the best resource book available, providing standard-based activities that prepare students for the AP exam.? Throughout each chapter, students will be attended by Japan's official cultural ambassador, Doraemon and his friends.? Wielding his magical gadget, Doraemon's ability to introduce interesting and comical situations is virtually limitless. Who could be a better guide to introduce Japanese culture than Doraemon?? The comic strips are utilized in a great way to set the situation and introduce Japanese culture because they easily capture students' interests and provoke their critical thinking skills. The sequence of activities is well organized as it develops naturally from an easy to a more challenging gradient.? Additionally, the various tasks and types of activities are designed to appeal to students' various learning styles. These communication activities will definitely provide meaningful conversation, and at the same time they will leave enough room for individuals to personalize their lessons. Each chapter contains up-to-date authentic and semi-authentic materials, which are further supported with a web resource guide.? This will significantly reduce teacher's preparation time to search for authentic materials.? Good news for teachers!
As a high school teacher of Japanese, I highly recommend this book!??